だだっ広い部屋の中で、疑いのような気分を晴らすべくひとまず食事をとることにした。山の麓のスーパーで買ってきた半額引きのお寿司は、机の上に出した時には盛大に傾いてうなだれていた。しかも醤油が付いていない。素材のうまみと赤酢の味に期待して一口頬張ってみたが味気はなく、食欲はみるみる消沈し、自分は何かうまくいっていないという思いがあっという間に膨れた。疑えば疑うほどに、自分自身が具のないゼリーのようになっていく。